Featured Rooker Vol.4 – Mr. Yosuke Sagane –
11月のRooker!!!
今回はトロントラーメン業界でもその最前線を突き進むラーメン一心で、Kitchen Assistant Managerとして一心の縁の下の力持ちを担う次世代のエース、嵯峨根 洋輔君をご紹介!
そして案の定第4回も大増量!彼が働き、そして彼同様に“プロフェッショナル“を追求するラーメン一心も併せてご紹介します!
嵯峨根洋輔君は2016年10月にトロントに来ました。
2017年1月にラーメン一心で働き始め、1年にして社員に!
その後Kitchen Assistant Managerとしてラーメンの新商品開発の傍ら、お店を切り盛りする店長やKitchen Managerを支え、新人教育に力を入れるなど、八面六臂の活躍を見せております。
そんな洋輔君の厳しくも優しいといわれるプロとしての意識の根源に迫ってみました!
洋輔君(以下「洋」):俺あんまりオフィスに来てなかったからね(笑)最後に来たのが去年の2月のホストクラブだから、1年半ぶりのオフィスになるかな。なんかソワソワするな(笑)よろしくお願いしまーす!
洋:自分の人生って質問が漠然としてるね(笑) そうね、まず4年制大学を卒業して飲食業界で、主にキッチンで社員として4年弱働かせてもらってたよ、ってこんな簡単な感じで大丈夫?
洋:バッキバキって、まぁそうだね(笑) そうそう、ずっと現場でやってたよ。
東京都内の和食のお店を多く持つ会社で、配置換えも多くて5店舗異動して、サブマネージャー、副店長、副調理長っていう役職も頂いて働かせてもらってたよ。
オープンキッチンだったりで、お客様とか従業員の子達をしっかり見なきゃ行けないから、周りを見ながら作業とかして切るものを見ずに切れるようになるくらいがっつり仕事させてもらってた!
洋:ケンさんその副長っていうのよく言うよね(笑)日本では確かに厳しかったかもしれないけどもこっちではそうでもないよ!
留学だけども、大学時代から留学自体には興味があったのよ。
それこそ海外旅行にも一人で行くぐらい海外というものに興味はあったんだけど、留学はできなくてそのまま就職してどこかもやもやしてて。
そこで、自分の日本で仲のいい友達がトロントでワーホリをしてて、その話を聞いて気持ちがどんどん大きくなって、20代のうちにできることをしたいって決めて、飲食の仕事をすぐやめて引っ越しのサカイで1年間限定でお金を稼ぐために働いて、それからこっちに来たっていう感じかな。
洋:そう、引っ越し屋さんからジムに目覚めたんだよ。
だからこっちでも来てすぐにジムに通い始めたしね。
洋:そうだね。一番仲のいい友達がトロントだったからっていうのが一番の理由だけど、当時はバンクーバーでもどっちでもいいと思ってた。
カナダだから寒さは怖かったけど、来てみたらそうでもないというか、日本と変わらなかったのが良くも悪くも驚いた!
洋:そうそう、めっちゃ寒そうだって思ってた。日本で受けた説明会で冬はマイナス30度と聞かされたから怖かったな。
でもスノボが好きだったから、すぐ近くで滑れると思って楽しみにしてたな。
あとはNYに近くて、湖近くで、っていう地理的なイメージが強かったかな。
ナイアガラの滝に行きやすそうとか。
それから、人口の20%だけがカナディアンっていう多人種というところも楽しみの一つだったよ。
洋:うん、日本と変わらないって感じたね。都内だったからビル風が寒かったし。。
実際にこっちに来てみて思ったのが、一番近いスキー場のブルーマウンテンが山とはいえないというか山がないって思ってしまったかな。
スノーボード好きとしてはもう少し標高が欲しかったね。
あと、トロントの周りは湖だから海がないのはさみしい、とも思ったね。
ただ、四季がとてもはっきりして日本と近いところがすごい良かったし、多人種っていうところに色んな言語を感じられてこれはすごい楽しめた!
洋:変わったところ…あんまりない気がする。
苦労みたいなことっていってもトロントの街がわかりやすかったから無かったかな。
英語もまだしっかりとは喋れないから、そういった意味ではファーストフード店にも一番最初は行きづらかったかな。
挙げるとしたらしいて言えばこれくらいだね。
洋:そういうのってやっぱりあるんだね。
準備と言えるのかはわからないけど、日本にいたころから他人と比べるとか、自分と人が違うとかあまり意識してなかったから、変わる部分がそもそもなかったかもしれないと思うよ。
昔から人と違うこととか色々な種類があるってことについては素直に受け入れてたし、そもそも人と比べたくないっていうのが自分の中にあって、競争相手は常に自分だったからね。
洋:プロ意識というかこれは自分の性格だけども、自分をどんどん超えていかないとっていつも考えてる。
こっちに来てからだと一心で自分が作った新作ラーメンをメニューとして出すって決まったときが具体的にはそういう瞬間だったね。
自分の仕事にこだわる分評価をしてもらったときは本当にうれしかったし達成感もすごいあったけど、その時にオーナーのコウジさんからもっとできるんじゃない?というお話もいただいて、ここで満足しちゃいけないって改めて思わされたよ。
洋:そうだね、コウジさんも先輩方もすごくていつも環境に恵まれたなって思う。
新作を作ることも普段の営業も常に考えてい行かなきゃ行けない難しさがあって、オーナーの方々、先輩方からいつも学ぶことだらけだね。
こっちの飲食の日本との大きな違いが給料が高くて、チップもあって、休みもしっかり取れるところだから、そういった意味でも本当に環境にも恵まれてるって思う。
洋:働く自分のスタイルはほとんど変わらないかな?
同じ飲食でも、こっちは日本人の年齢の幅もばらばらで、だから日本では仲良くならない人がここでは仲良くなったりしてるね。
それが自分の中では日本でなかったからこそ面白いなって感じる。
洋:カナダという職場環境というよりもこっちにいるワーホリの子は日本に比べて働ける期間も短いから、社員とバイトの子たちが接する機会が日本に比べて多いって感じたな。
社員とアルバイトの子との距離が近くて、それがすごいいいなって。
洋:日本にいる時は、上司からの自分に対しての教育が昔気質というか、頑固な板前さんのような感じだったから、厳しい環境だと当時は思っていてそれが嫌になることもあったけど終わった今だとよかったと思えるな。
昔から引き継がれている大事なものっていうのをいっぱい教わることができたから。
それを伝えていきたいけども、今の子たちは悟り世代って呼ばれていて、その厳しい環境で学んだ大事な部分っていうのがより伝えづらくなってきている分、伝え方を変えないとっていつも考えてるよ。
そういった意味で、日本にいるときの方が下の子たちに求めることが多かった気がする。
洋:下の子たちはほとんどいい子たちだけども、やっぱりいろいろな人がいるってことをまず思ったね。
社会人経験があっても、言い方が悪いけどもどこか斜に構えた感じだなって子もいれば、人生で初めてバイトする、っていう人もいるから、一人一人しっかり見て仕事とは何ぞということから教えてあげたくなるよ。
甘やかしてはダメだし、仕事に対する姿勢、考え方を飴と鞭ではないけども、色々な形で伝えていくっていうのは自分の考えて実際にやってるよ。
特に手がかかる子たちはかわいいなって思う。
仕事終わりに飲みに連れて行って、下の子たちをもっと知って、下の子たちにもっと自分とか一心を知ってもらうこともやっていることの一つだね。
それから、カナダでも日本でもお客様との距離を縮めてしっかりと満足してもらうということを一番に伝えてるね。
時給をみるだけとか、稼ぐために働くっていうのじゃダメだし、そこよりもお客さんあっての仕事っていうことで、お金じゃない、働くこと自体に意味を見つけてほしいって思う。
一心で働けば日本でも間違いない人材になるって自信を持って言えるからこそ、そうしてあげたい。
洋:いつもコウジさんからも、「どんなに忙しくても、お客様からするとそのたった一杯のラーメンだから、常に質は同じでなければならない」っていうことを言われている。
日本にいるときから飲食の人間としていつも考えていたのも自分がお客様の立場だったら、ここをしっかり考えることがお店全体としてもサービスとか仕事の質を上げるっていうことにもつながるって思ってたし今もそう思う。
例えば盛り付け一つにしても、お客様がこれをみてどう思うかっていうのはいつも自分でも考えるし、そんな目線を同じように持ってほしいからこそ下の子たちにもいつも伝えてる。
そうやって、お客様のことを考えて仕事をすることが一番大事だと自分は思うし、そこからやりがいを持ってほしいと思う。
洋:そうだね。ラーメン屋さんは作る工程もサーブするタイミングも早いから、味の違いをいかに出さないかが本当に難しいんだけどもだからこそ毎回そこにいかに精度を上げていくかっていうのが本当に大事だね。
早く作ること、同じクオリティを出すこと。例えば返しに対するスープの量によって味が大きく違ってくるからそこを常に押さえておかなければいけない。
それを維持できるように、スタッフ全体が無理をしていない、集中しすぎていないような自然体に近い状態になってそのうえで味を一定に保つということが自分の中ではとても大事で、社員として全体がそうなるようにいつも気を配ってるよ。
洋:あくまでも自分の相手は自分自身だけど、ケンさんにも誰にも負けたくないな!負けられないといえばRYUSの俊君もライバル意識というか、負けてられないなって思う!!
一緒の境遇だし、年齢も近いから仲間意識も同じくらいあるし、これからも切磋琢磨してつながっていたいと思うなぁ。
洋:まずは一心のフランチャイズで店長になること!そしてゆくゆくは自分のお店をこっちで持つことも今の俺の夢!
洋:俺なりに思うことでよければ!
せっかく日本を出るんだから、来たからには自分の何かが変われるようにしてほしい。
こっちで自分が何ができるか、どうなりたいのか、何を吸収したいのかを感じて、そうやって自分の芯が持てるようにしてこっちで生活してほしい。
ただただ、普通に1年過ごすだけで終わらないように!
洋:ぜひぜひ!待ってるー!
厳しさと優しさを併せ持つ次世代トロント飲食業界のエース洋輔君とラーメン一心、覚えておいて損はありません!
これからの洋輔君と一心を要チェックです!
ラーメン一心について
本格的な“日本”ラーメンを提供し、一心の人気に伴ってトロント全体にラーメンというブランドは広く認知されることとなる。
一心秘伝の赤味噌と白味噌の合わせ味噌で作られるこだわりにこだわりを重ねた味噌ラーメンはトロントナンバー1の呼び声も高い。
また、2017年には「トロントの17のトップシェフのお店を一つ屋根の下に集合させる」というコンセプトをもとに今までの常識を覆す豪華なフードコート、Assembly Chef’s Hallがダウンタウンのビジネス街の地下に新しく誕生。
一心もその店舗の一つに選出されて出店、現在は人気店舗としてその一角を担う。
トロント屈指の常に行列ができるお店として、一心の勢いはとどまることを知らない。
一心のこだわり
また、その豪華さ・味など、どこを切り取っても芸術作品といえる魚介豚骨スープの醤油こってりつけ麺、胡麻の風味とまろやかな豚骨スープのコラボレーションがクセになる豚骨胡麻塩ラーメンなど、ラーメンの種類の豊富さはもちろん一つ一つのラーメンのクオリティ、どれを挙げても一心を食べずしてトロントのラーメンを語るべからずと言わしめるほどに傑作揃いと言っても過言ではない。